パーキンソン病とアルツハイマー病を対象とした臨床研究

PADNI

つながる未来へ、
認知症克服に向けた新しい一歩を。

参加者様の募集を終了いたしました。
ご協力ありがとうございました!

PADNI(パドニ)について

PADNIはパーキンソン病アルツハイマー病と診断された患者さま、並びに健康な高齢者の方を対象として、数年の間に脳や体に生じる変化を調べる研究プロジェクトです。
厚生労働省によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人と推計されており、2025年には患者数は700万人にも達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。
また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症し、その多くの方には認知機能の低下が伴います。
今回の私たちの研究では、高齢者に発症する二大神経疾患であるパーキンソン病アルツハイマー病の共通点ならびに相違点を理解し、病初期に起こる脳の状態の変化などの手がかりを得たいと考えています。
今回の研究により、将来的にパーキンソン病アルツハイマー病の早期発見と早期治療や根治につながる知識が得られると考えています。

本臨床研究の正式名称は、Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative,研究責任者: 花川 隆)であり、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の戦略的国際脳科学研究推進プログラムの支援による研究事業です。国立精神・神経医療研究センター(NCNP)が代表研究機関であり、分担研究機関として京都大学、京都府立医科大学、福島県立医科大学の3施設が参画しています。詳しくはこちらを御覧ください。

プロジェクトの協力機関について

  • 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
  • 京都大学
  • 京都府立医科大学
  • 公立大学法人 福島県立医科大学

パーキンソン病とは?

パーキンソン病( Parkinson’s Disease : PD )は細かなふるえ(振戦)・緩慢な動作・筋強剛などの運動症状(パーキンソニズム)を呈する疾患のひとつです。病気の経過の中で、注意力の低下などを主体とした認知症を発症することもあります(パーキンソン病認知症/レビー小体型認知症)。
国内の患者数は約12万人と神経変性疾患としてはアルツハイマー病に次いで多い疾患です。全年齢における頻度は1000人に1人程度ですが、60歳以上では100人に1人と多くなり、高齢化に伴って患者さんが増加しています。

アルツハイマー病とは?

アルツハイマー型認知症( Alzheimer’s Disease )は記銘力の低下や見当識(時間・場所などの認識)の障害・人格変化などを呈する、最も頻度の高い認知症です(日本では約200万人)。進行性に生活動作や記憶力の障害が見られます。
加齢とともに罹患率は著しく上昇します。進行を抑制するいくつかの治療薬が存在します。

軽度認知障害(MCI)とは?

軽度認知障害( Mild Cognitive Impairment : MCI )は健常と認知症の中間状態で、日常生活には大きな支障をきたしていません。長期的には認知症に進行するとされている一方で、約1/3は健常な状態に戻っていくとも言われています。

研究の対象者

  • 以下のいずれかに該当する方
    • パーキンソン病および関連疾患の方
    • アルツハイマー型認知症あるいは軽度認知障害(MCI)の方
    • それ以外の健康な方※パーキンソン病やアルツハイマー病の方々と比較をするために、健康な方々にも
      研究へのご協力をお願いしております。
  • 50歳以上の男女
  • 重篤な身体疾患やパーキンソン病やアルツハイマー病以外の精神・神経疾患
    をお持ちでない方
  • MRI検査など予定している検査に禁忌がない方
  • 5年間(原則)の研究に継続してご参加いただける方
  • 日本語を母語とし読み書きが可能な方(認知機能検査に必要なため)
  • 原則として、年1回は同居者が同行できる方
  • 下記うちの1施設に年2~3回通院できる距離にお住まいの方

上記以外にも問診や診察の結果、研究にご参加いただけない場合もございます。
まずは、お問い合わせください。

研究内容と研究参加施設について

研究期間 1年に2〜3回、最長で5年間継続して研究にご協力いただきます。
2019年12月~ 当研究にご協力いただく被験者様を募集しております。
1日のスケジュール 平日AM9:00〜PM5:00
お昼の休憩が入ります。実際に研究に参加頂く時間は5−6時間程度です。
※上記は目安であり、開始・終了時間は前後する場合がございます。
検査内容
1. MRI検査
MRI(磁気共鳴画像)による脳機能・脳構造の計測
2. 血液・髄液検査
血液・髄液採取による神経系由来の異常タンパクの計測
3. アミロイドPET検査
アルツハイマー病の診断に有用な脳内異常タンパクの計測
4. DAT-SPECT検査
パーキンソン病関連疾患の診断に有用な脳内ドパミン神経機能の評価
5. 臨床評価
医師の診察による臨床評価
6. 認知・心理評価
問診、質問紙、および課題遂行による認知機能・心理状態評価
研究協力費 参加頂くご負担を考慮した研究協力費を1日ごとにお支払いします
(交通費は研究協力費に含む)
研究参加施設
  • 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター

    〒187-8551 東京都小平市小川町東町4-1-1
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  • 京都大学医学部附属病院

    〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
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  • 京都府立医科大学

    〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
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  • 福島県立医科大学

    〒960-1247 福島県福島市光が丘1−番地
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